(写真: セブ・スミロン島)




私は2015年12月から2016年2月までの3ヶ月間、セブの英会話学校で留学していました。

私が短期語学留学を考え始めてから、国、学校を選ぶにあたって情報収集をした主な手段は、以下の2つ。

・インターネット(留学情報サイト、各学校のサイト)で情報収集。

・エージェントや学校に直接質問。

その情報収集の結果、私が留学先をセブに決めたポイント、学校選びのポイントをまとめます。 




|費用が安い
セブ留学が年々定番化している大きな理由の1つとして挙げられるのが、費用の安さ。

もともとは英語留学と言えば、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、イギリスが主流のイメージ。

しかし、いろいろなサイトを比較してみると、フィリピンではそれらの国の半額以下での留学が可能という事がわかる。

学校によって多少費用は変わってくるけれど、私が調べたセブの学校は、各費用込みで1ヶ月15万円〜18万円程度。(各学校のサイトからの情報)

ちなみに上記の金額には、以下の費用も含んでいる。

-入学金 (だいたいどこの学校も初月のみ1万5千円程度必要)

-授業料 (一日のコマ数(基本4〜8コマ程度)や、コースに応じて変動。韓国資本の学校は日本資本の学校より安い傾向があり、月10万円程度からあるらしい)

-宿代(水道光熱費) (学校に住み込めるが用意されている学校が多い。個室かドミトリー、また、その部屋のランクで金額が変わる)

-食事代 (学校によって、金曜の夜とか週末とかは出なかったりする学校も。食事の質は学校によって差があるので、食が命の人は口コミ要チェック)



上記の料金とは別で掛かってくる飛行機代は、日本⇄セブで私の時は往復5万円くらい。(セブパシフィック)
スカイスキャナーで格安飛行機を検索。

費用を抑えたいのなら、航空券をいかに安いタイミングで取れるかも大事。 
時間があれば、セブパシフィックのプロモも要チェック。


その他の雑費というか、買い物したり遊んだりする費用は、私の場合は、結構毎週末島に遊びに行ったり、ワンオクのマニラ公演参戦したり←したのもあり、月3万円強くらい。

真面目にガッツリ勉強しに行くなら、物価も安く、基本的にはそんなにかからないし、たぶん1万強〜2万円程度で十分。 


また、私の場合は変わったパターンで、学校を1ヶ月毎に変えて転々としてたので、入学金とか勉強するために学校毎に払わなくてはいけない追加費用が余計にかかり、飛行機代抜きでトータル月22万円くらいかかった。

でも基本的に、同じ学校に長くいればその分一月あたりの費用は安くなっていくので、私は少しお金が多くかかった方。


ちなみに、各学校のサイトを見ればだいたい料金表が載っているけれど、サイトによっては食事とか水道光熱費込みの料金だったり抜きの料金だったり、はたまた単位が日本円だったりフィリピンペソだったりするので、比較するのが結構面倒くさい。

注意書きを見逃さないよう注意。


授業は、授業数が少なく安いライトコースだと、だいたいマンツーマン4コマ+グループレッスン2コマみたいな感じからが多いよう
自習の時間も大事なので、私的にはこれで十分だった。


ちなみにリゾート地だから、リッチなホテルに滞在しながら通えるプランを用意してる学校や、寮だけどホテルのような綺麗なお部屋を選べる学校もある。

それにしても結構安く贅沢できたりするので、物価の安いセブはいい。




|先生と一対一の授業
セブ留学の大きなメリットは、マンツーマンの授業がメインという事。 

上記に挙げた他の国では、グループレッスンがメインなのが一般的。先生1人に生徒数人の授業。

日本人は発言が得意ではない傾向があると言われるが、私も例に違わずそういうタイプ…。
そんな所に行ったら授業を活用出来ない気が…。

しかしそれでも、せっかくだから好きな国や文化、人に興味のある国を留学先に選ぶのも、もちろん全然ありだとは思う。

そもそもひるまずガンガン行ける人は無問題。


けれど、私の場合は、きっちりミッチリ1対1で勉強できる環境の方が、怠けずに勉強に集中できそうだと思ってセブを選んだ。

一日にマンツーマンレッスンが4コマとか6コマとかあり、その後サービスでグループレッスンが2コマ自由参加、という学校が多かった。

そんなに何時間もずっと先生と二人で話し続けいてるのだから、そりゃ英語の上達も期待できる。 

でももちろん自主学習は大事だし、伸びは自分の努力次第。 本当に。 

特に英語力にまだ自信がない人は、あまり授業を詰め込みすぎず、自主勉強の時間を長く取るべきだと思った。




|留学先では寮生活
セブの留学ではホームステイはほとんどなく、学校の寮に滞在するのが一般的。 

寮は学校の敷地内にある学校も、徒歩10分とかちょっと離れた所にある学校もある。 
私は面倒なので移動距離のない学校にした。

部屋は一人部屋から、学校によっては6人部屋とかまであったりする。 

一人部屋は少しお高めになっているけれど、とにかく英語を上達させたくて行くのなら、1人部屋の方がブツブツ発音の練習とか出来るし集中できてオススメ。

でもドミトリーも、見てて楽しそうだなぁと思ったので、それもそれでありだと思った。

でもルームメイトは選べないので、どうなるかは行ってみないとわからない。

私は、慣れない留学生活でルームシェアは疲れそうだと思い一人部屋にした。 




|日本資本?韓国資本?
フィリピンの語学学校は、主に日本資本の学校と韓国資本の学校がある。

もともとセブに英語学校を作りどんどん広がって行ったのは韓国の学校で、それを追って日本の学校も増えてきているという状況。

今では日本の学校もかなり増えて、選択肢が広がっている。


日本資本の学校は、日本人が多く(ほぼ日本人の学校もある)、食事はやはり日本人の好みに合わせている。

まだ新しい学校も多く、日本人資本の学校は要望を反映していってくれている所も多いようなので、久々に行ったら食事が前より美味しくなってたとか、目に見えて改善されている所もあるよう。


韓国資本の学校は、韓国人が多く(それでもやっぱり日本人はだいたいどこもいる模様)、食事が韓国人の味覚に合わせて辛いという特徴があるよう。
キムチが毎日出るらしい。 


私は早い段階で日本人資本の学校に絞ったので韓国資本の学校はそこまで詳しく調べていないけれど、韓国人資本の学校の方が安い傾向がある。

また日本資本の学校より韓国資本の学校の方が厳しく、みんなとにかく真面目に勉強している学校が多いよう。

門限や規則が厳しいような学校も、韓国資本が多い。

スパルタとかセミスパルタとかいう、特に厳しめな学校もあるらしい。 


それから、日本資本でも韓国資本でもない学校も稀にあって、(私が見たのは確かロシアとか) そういう学校はやはり非アジア系、ヨーロッパの人が多いよう。



|学校の選び方 
学校選びはかなり重要。

独特の学習方法があったり、
めちゃめちゃ授業詰め込めたり、
先生の採用基準が厳しくて授業の質がよかったり、
立地が良かったり、
英語しか喋っちゃいけないルールがあったり、
日本人が多かったり少なかったり、
規模が大きかったり小さかったり、
アットホームな雰囲気があったり、
英語学習+αの取り組みをしていたり、
超短期間から受け入れていたり…

それぞれの学校に特徴がある。 


集まる生徒も、高い綺麗な学校は年齢層が高かったり、厳しめの学校はまじめに勉強したい生徒が集まったり、規模が大きい学校は比較的普通な人、規模が小さかったりEOP(日本語禁止)とか変わった学校だと変わった生徒が集まったりと層に特徴が出たりする。
(あと、長期休みの時期は学生の割合がかなり多い。)

とにかく留学の目的に合わせて選ぶ事が大事。



と言いつつあれもこれもとなってしまい選びきれず、結局学校を3ヶ月で3校ハシゴする事になってしまったのは私だが。笑

行ってみないと自分に合うのかなんてわからないから、1つに選ぶのはもったいない気がして。

でもそれで色んな所を経験できて、色んな人と出会うことができて、私はそうして本当によかった、と思う。
行って後悔した学校は一つもない。

なので、いろんな人と出会っていろんな経験をしたい体験型欲張りさんには、いくつかの学校をハシゴしちゃうのもおすすめ。(ちょっと余計にお金かかるけど)

学校をハシゴするデメリットとしては、環境や学習法に慣れた頃にまた環境が変わってしまうので、とにかく集中して英語の勉強をしたい人はやめた方がいい。

(※半年とか長期行く人は、だれてきちゃうから、3か月とかで変えたりした方が逆にいいかも)



ちなみに私が選んだ学校は、以下の3校。各4週間。

QQ English シーフロント校
マクタン島の海辺のホテルを改装して割と新しく出来た、窓の下がすぐ海のオーシャンビューでプール付きの、国籍にばらつきのある(アジア系が多い)、日系英会話学校では大手の学校。

人数が多いためそこまでみんなで和気あいあいという雰囲気ではなく、それぞれ決まったグループで固まる傾向が。

私はこの学校滞在中は自主勉強をかなり頑張った。


CROSS×ROAD
アットホームでフレンドリーな、優しい日本人夫婦のオーナーさん達と日本人夫婦のスタッフさん達のいる、旅人のための英会話スクール。ゲストハウスのような雰囲気。

これから世界一周やワーホリに行く人など、面白い人達が常に集まる。
かなり和気あいあいとしていて、週末はいつもみんなで遊びに出かける予定で埋まったり。

とにかく英語力を延ばすためだけにセブに行くという人にはあえてここはお勧めしないけれど、適度に人との交流も楽しみながら一生懸命勉強して英語力を伸ばしている人もたくさんいた。

世界一周やワーホリや旅、あと海外で働きたい人の情報収集にはもってこいの学校。


Story Share シドニー校
生徒は日本人しかいないけれど、フィリピン留学では唯一、学校内だけでなくみんなで外に遊びに行っても日本語禁止で留学中は常に英語で会話するというEOPのルールのある学校。

かなり小規模で、私がいた時は生徒が10人くらいいたけれど、少ない時は1人という事もあるらしいので、行くタイミングによって状況が全く違う。

私はタイミングが良かったから、みんなで常に英語で会話するという特殊な環境で、適度に勉強もしながら過ごして、とっても楽しかった。



私はそれぞれの場所に異なる目的を持って行き、どの学校も、選んで本当によかったと思う。

上記の他にも素敵な学校はたくさんある(はずだ)けれど、行った人にしか学校の事はわからない。

いろいろな情報サイトや個人のブログで、行った人の口コミをとにかくたくさん読みあさるべし。

小規模の学校は特に、あっという間に学校の状況が変わっていたりもするので、学校を絞った後はSNSも使ってなるべく新しい情報を探した方が良い。




|言語、訛り
フィリピンには地域ごとにたくさんの現地語があって、普段フィリピン人同士では現地語を話している。 

だから国の公用語は英語で統一してて、小学校から英語を習うので、フィリピン人はだいたいみんな英語がペラペラ。 

その中でも英語の達者な人達が英会話教室で先生をしている。 

フィリピン人の英語は訛りがあるから、ネイティブのような発音を目指す人には、そこがフィリピン留学のデメリットになると言われる。

しかし、日本人は帰国子女でもなければどこで英語を学んでも日本人訛りの英語にしかならない(笑)から、そこはさほど心配する必要はないという。 

ちなみにフィリピンの学校にも特に大きい学校ではネイティブの先生を多く起用してる学校もあり、ネイティブの先生の授業を多く受けるコースを選択すると割高になったりするが、私はそこは拘らなかった。 

(セブ留学後、フィリピン・マニラで働き始めて1年半経つ今でこそ、フィリピン人に私の英語の発音がたまにタガログ語のようだと言われたが。笑)




|フィリピンの治安
日本に比べたら、やはり治安が良いとは言えない。 

セブはリゾート地だから安全、という言葉を見たりするが、意外と行ってみるとリゾートらしい場所はリゾートホテルの敷地内や、週末に遠出して遊びに行く島くらいだし、だいたいの場所は普通に発展途上国らしい風景。

でも、
夜に一人で歩かないとか、
危険な地域へは行かないとか、
荷物は常にしっかり身に付けるとか、

フィリピンにいる時に限らず気をつけるべき事さえ気を付けていれば、そこまで恐れる事もない。

やはり留学中にカバンを取られたりケータイをスられたりした話は少し聞いたが、取られて困る物はなるべく持ち歩かず、上記の事を守れば、大抵は大丈夫。

危険なイメージのある地域でも、そこで生活している現地の人達にとってはそこが生まれ育った普通の場所。

ちなみに他の治安が悪いとされる国と比べたら、ただの日本人が身の危険に合うような事件に巻き込まれる確率は、フィリピンは決して高くはない。

軽犯罪はやはり多いので、現地のルールを守りながら、安全に過ごしたい。




|セブでの楽しみ
勉強しに行くのがメインの目的だけれど、せっかく行くなら楽しみたい。

学校によっては、日用品が買えるスーパーが近かったり、大きなショッピングモールがあったり、マクタンならダイビングショップがあって週末に2万円程度でライセンスを習得できたり、レストランやマッサージ店が近かったり…。 

そんな周辺情報をチェックするのもちょっと楽しい。

物価が安いので、マッサージはおすすめ。 
500円くらいで1時間のマッサージが受けられる所も。
私は学校の後に週1くらいの頻度で行っていた。
学校で他の人に、近くのオススメのマッサージを聞くといいかもしれない。




|まとめ 
私がセブ留学を決めたポイント、学校選びで知った情報やら何やらをまとめてみました。 

留学の結果としては、1校目では自主勉強を頑張ったので英語力も伸びたけれど、2校目、3校目では少し遊び過ぎて、勉強は思ったよりは出来なかった、というかやらなかった。

でも、その時その場でしかできなかった思い出や経験、人とのかかわりも私にとっては捨てがたい貴重なもので、自分でそっちを優先した形なので、後悔はしていない。

私の場合は、仕事を辞めて、その先の人生をどうするかも決まらないままセブ留学に行き、その先で納得のいく未来を見つけられたので。(セブ留学後、マニラで日系企業へ現地採用として就職した) 

留学中にいろいろな人と出会っていろんな考え方や生き方を知ることが出来た事、自分で自分の周りに勝手に作っていた無意味なルールのような殻を破れた事が、私のセブ留学での1番大きな収穫だった。


しかし私のようなタイプは恐らく珍しく、もちろん大学生や、少し仕事を休んで来てる方、転職先を決めた上で来ていたような方ももちろんいて、同じ学校にいても、真面目に勉強している方はちゃんとしていたし、そういう人たちの中にはかなり英語力が延びていた人達ももちろんいた。

大事なのは、何を目的として行くか。


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ここに書いた内容は、2015年末に集めた情報を元にしたものが多いです。
偏っていたり、今の状況とは異なっていたりするところもあるかもしれないので、いろいろなサイトを見て情報収集してください。


(この記事は、留学前に書いた記事を校正し直したものです。)





あゆみ


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